1970 ~ 1974
1970年(昭和45年)
1970(昭和45)年、それまでのかわいい水着から、ファッショナブルな水着へ。鳥取砂丘や開通したばかりの中国自動車道を背景に、魚眼レンズと高感度フィルムでポスターを撮影。今見ても斬新でアバンギャルド。
この年、女性ファッション誌のさきがけ、『an・an』が、平凡出版(現・マガジンハウス)より創刊された。今までなかった斬新な誌面構成と、カラーファッション写真は、その後のファッション誌の流れを創ったと言っても過言ではない。上の写真は、創刊4号(『an・an』1970年5月5日号)に掲載された、三愛の水着。前年に提携が契約されたアメリカのコール・オブ・カリフォルニアの商品が紹介されている。(©マガジンハウス・長濱治)
1971年(昭和46年)
1971(昭和46)年の水着の柄は、フォークロア調がブーム。また素材の点でも、デニム風・ニット・綿ブークレー・ベロアコットンなど、いろいろな素材が水着に登場した。また、この年、ソフトな感触のパットが登場。三角ビキニのラインがきれいに出るようになった。
1972年(昭和47年)
前年に引き続きフォークロアファッションを取り入れた水着がヒット。幾何学模様や小花柄を使った水着が流行した。また、前年から流行の兆しを見せていたストライプやボーダーが多色使いのマルチストライプやマルチボーダーに発展。この年も再び流行した。
1973年(昭和48年)
1973(昭和48)年の水着の素材はコットンが多用され、フリル使い・ギンガムチェック・大きなドット・シャーリング使い・プリーツスカート付きといった「女の子」らしいファッションをとりいれた水着が流行した。
水着の価格は、約3,000円。
1974年(昭和49年)
ボーダーやストライプ柄が流行。写真で見られるような、庇の部分に透明のプラスティックが付いたサンバイザーがこの夏のトレンド。
この年の平均水着価格は¥3,900。