ブラジャーの寿命はどれくらい?買い替えサインや長持ちさせるコツを解説

更新日: 2025/08/19
気付けば何年もお気に入りのブラジャーを使い続けてしまっている……。そんな経験はありませんか?

直接肌に触れるブラジャーは、バストラインや体型を美しく保つために大切な存在ですが、見た目に大きな変化がないと「まだ使えるかも」と思ってしまいがちです。

しかし、ブラジャーには寿命があります。寿命を過ぎても使い続けると、知らず知らずのうちに体型崩れの原因になることも。

そこで今回は、ブラジャーの寿命の目安や替え時のサイン、長持ちさせるケア方法や処分方法まで丁寧に解説します。

ブラジャーの寿命はどれくらい?

結論から述べると、ブラジャーの寿命は商品によって異なりますが一般的に100回の着用といわれています。3日に1回の着用であれば約1年、1週間に1回であれば約2年が寿命であると考えるとよいでしょう。

ただし洗濯の仕方など、お手入れの方法によっても寿命は異なります。例えば、ネットを使わずに洗濯してしまうと、たった数回の着用でもブラジャーの寿命が来てしまうケースも。

また、機能性の高いブラジャーは大きな負荷がかかっているのでその分寿命が早いともいわれており、ブラジャーの種類によっても寿命は異なります。ブラジャーは薄い生地を使っている、とても繊細なアイテムです。着用すればするほど寿命は早くなるので、正しい替え時を見極めるためには期間で寿命を決めるのではなく、次の項で紹介する寿命サインや替え時サインを参考にするようにしましょう。


ブラジャーの寿命サイン

ブラジャーの寿命サインは、おもに以下の5つ。どれか1つでも当てはまっているのであれば、買い替えを検討しましょう。

◇見た目がくたびれている
見た目がくたびれている場合、すでに寿命が来ている可能性が高いです。生地があせていないか、毛玉が付いていないか、レースがほつれていないかをチェックしましょう。

見た目がくたびれていると、着ていても気分が上がりません。気分を高めて良い一日を送るという意味でも、くたびれたブラジャーは捨てて新しいものを買うのがおすすめです!

◇ワイヤーが歪んでいる
ワイヤーに触れてみたときに曲がっているように感じたり、見た目が歪んだりしている場合も替え時。もちろん、生地からワイヤーが飛び出してしまっている場合も寿命が来てしまっています。

ワイヤーはブラジャーの重要な部分です。歪んでいるとブラジャー本来の機能を果たしていない可能性が高いので、すぐに替えるようにしましょう。

◇肩のストラップが緩い
何度も何度も調整しても、肩のストラップが落ちてしまう……というときも替え時のサイン。ブラジャー全体の形が歪んでいたりストレッチ機能が失われたりしているために、フィットできていない可能性が高いです。さらに、肩のストラップ自体が劣化してしまい、アジャスターがうまく機能していない可能性もあります。

アンダーがぴったりなのに肩のストラップが緩くなった、キツめに調整しているのにすぐに緩くなってしまう、という場合は寿命だと考えましょう。

◇カップが型崩れしている
カップ部分に凹みやシワがある場合は要注意。カップが型崩れしているので、寿命が来ています。カップの型崩れは洋服の上からでもわかることもあるので、気にしておきたい部分。特に身体にフィットした洋服を着るときは、カップの形が崩れていないかをチェックしましょう。

崩れたブラジャーを着用していると、恥ずかしい思いをするかもしれません。また、カップはバストメイクにもかかわる重要な部分。少しでも変だなと思ったら買い替えるのがおすすめです。

◇アンダーやサイドのメッシュ・ゴムが薄くなったり伸びたりしている
ブラジャーに求められる大きな機能の一つが、ホールド力。アンダーやサイドのメッシュ・ゴムが薄くなったり伸びたりしている場合、ホールド力が失われている可能性が高いです。ホールド力のないブラジャーを着けていてもあまり良いことはないため、買い替えるのがおすすめ。

見た目に薄くなったり伸びたりしていなくても、購入当時のフィット感がないときも寿命がきている可能性があります。「購入したときと着け心地が違うな……」と感じたら替えてよいでしょう。


寿命でなくても……ブラジャーの替え時サイン

ブラジャーの寿命はきていなくても、替えたほうが良いときもあります。
それは、ブラジャーが身体に合っていないとき。ダイエットや年齢を重ねることなどによって体型が変化すると、ブラジャーも合わなくなってしまいます。

ブラジャーが身体に合っているかどうかは、以下の6つを試して確認してみましょう。

● 身体を左右にひねると、カップが胸から浮く
● 両腕を振ると、胸の肉が脇からはみ出る
● 両手を上げるとブラジャーがずり上がる
● 両肩を回すと、ストラップが落ちる
● ジャンプすると胸が大きく揺れる
● 前かがみになると、ブラジャーの後ろ側が上がる

もし1つでも当てはまるものがあれば、それはブラジャーが身体に合っていない証拠。買ったばかりのブラジャーであっても、潔く捨てて替えるようにしましょう。


ブラジャーの寿命を超えて使うと起こるトラブル

ここまでブラジャーの寿命についてご説明してきましたが、寿命を超えたブラジャーを使うことでどのようなトラブルが起こるのか知りたい方は多いのではないでしょうか?「実際に寿命を超えて使っていたことがわかったけれど、これまで問題を感じたことがない」という方もいるでしょう。しかしブラジャーのトラブルは毎日徐々に大きくなっていくものなので、気付いていないだけかもしれません。

そこでここでは、寿命を超えたブラジャーを使ったときに起こる代表的なトラブルを3つご紹介します。知ることで自覚できるトラブルもあるので、自分には関係ないと思っていてもチェックしておくのがおすすめです。

◇着用時の不快感
「ブラジャーは着用すると少なからず不快感があるもの」というイメージがある方が多いかもしれませんが、自分の体型に合ったブラジャーであれば不快感はほとんどありません。締め付け感などは多少あるかもしれませんが、フィット感がなかったりすぐにブラジャーがずり上がってしまったり、胸のお肉が脇や背中に流れてしまったりするのはブラジャーの寿命が原因です。

毎日少しずつ不快感が増していくので気付きにくいですが、新しいブラジャーと比較するとわかりやすいので、気付かない場合はお店に試着しにいくのがおすすめ!

◇体型の崩れ
ブラジャーにはただ可愛く胸を隠すだけでなく、ホールド力やバストメイクの機能があります。つまり、毎日着けているだけで将来的に胸が垂れることを防いでくれる役割を果たしているということ。

寿命が訪れたブラジャーを使用していると本来の補正力が失われてしまうので、バストが垂れたりボリュームが落ちたりしてしまいます。さらに背中や脇にお肉が流れることで、バストラインだけでなく体型の崩れにもつながります。

体型の崩れは見た目年齢が老ける大きな要因の一つなので、ブラジャー1つで老けてみられてしまう可能性があることを忘れないようにしておきましょう。

◇肌が傷つく
ブラジャーで肌が傷つく、というのは想像しにくいかもしれませんが、ワイヤーが生地から飛び出していると肌を傷つけてしまう恐れがあります。また、形が合っていないブラジャーを着け続けると一点に負荷がかかりすぎて擦れてしまうことも。

ブラジャーを外したときに跡が付くだけでなく、赤くなっていたら要注意です。


■ブラジャーを長持ちさせるためにできること

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お気に入りのブラジャーは、できるだけ長くきれいな状態で使いたいものです。そのためには、日々の扱い方やちょっとしたひと手間が大切になります。ここでは、ブラジャーを傷めずに長持ちさせるための基本的なポイントをご紹介します。

◇正しいやり方で洗濯する
洗濯時に型が崩れるのは、ブラジャーが傷んでしまう原因の一つです。基本的には手洗いでやさしく洗うのが理想です。

<手洗いの場合>
洗濯桶に中性洗剤を溶かし、やさしく押し洗いまたは振り洗いします。洗剤の使用量をしっかり守り、洗剤が残らないよう丁寧にすすぎましょう。洗い終わったら軽く水を切り、タオルで包んで水分を吸収させます。形を整えてから、風通しの良い場所で陰干ししてください。その際、アンダー部分を上にして干すのがポイントです。

<洗濯機の場合>
まずはブラジャーに付いている取扱表示を確認し、洗濯機使用の可否や適温を確認します。洗濯する際は、ホックをとめ、同系色ごとに洗濯ネットへ入れましょう。コースは「手洗い」や「おしゃれ着洗い」を選び、脱水は20〜30秒程度と短時間にとどめます。洗濯が終わったら、手洗い同様に形を整えて陰干ししてください。

◇着用後は早めに洗濯する
ブラジャーは直接肌に触れるため、汗や皮脂が付きやすく、放置すると生地やレースを傷める原因となります。そのままにしておくと、黄ばみやにおいが出ることもあるため、できるだけその日のうちに洗濯することが理想です。

たとえ冬場など汗をかきにくい時期であっても、汗や皮脂は付くもの。着用後は同様に早めに洗うよう心がけましょう。

◇保管方法に気を付ける
タンスにしまっているうちに形が崩れないよう、保管の仕方にも注意が必要です。

たたむときは、ブラジャーの表側を下にして置き、ホックを止めて形を整えましょう。そのあと、ストラップをカップの中に折り込みます。ただし、カップが潰れないように注意してください。

また、詰め込みすぎは型崩れの原因になります。専用の棚やカゴを用意する、仕切りで区切って1つずつ保管するなど、型崩れを防ぐ環境を整えることが大切です。ゆとりあるスペースで丁寧に収納することで、ブラジャーをより長持ちさせられます。


不要になったブラジャーの処分方法

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寿命を迎えたブラジャーを処分する方法は、おもに次の3つです。

・捨てる
・下着リサイクルを利用する
・再利用する

捨てる以外にもまだ使い道があります。詳しく見ていきましょう。

◇捨てる場合
使わなくなったブラジャーを処分する際は、正しく分別することが大切です。

ワイヤーやホックなど金属が使われている部分は、ハサミで切り込みを入れて取り外しましょう。装飾にビーズや金具などが使われている場合も、外せるものは外しておきます。

防犯面を考慮して、ブラジャーはそのまま捨てず、不要な紙に包むか細かく切って処分するのが望ましいです。取り外した金属は金属類の収集日に、プラスチック製のワイヤーやビーズは不燃ごみに、布部分は可燃ごみに出します。

分別ルールは自治体ごとに異なるため、お住まいの地域の指示を確認のうえで処分しましょう。

◇下着リサイクルを利用する場合
最近では、下着メーカーが使用済みのブラジャーを回収し、再生プラスチックや固形燃料などにリサイクルするサービスを提供しています。このような取り組みは、SDGsや環境への配慮だけでなく、プライバシー面にも十分な対策がされているため、安心して利用できます。

「そろそろ捨て時かな」と思いながらも、なかなか捨てられずにいる方には特におすすめの方法です。また、リサイクルに出す場合は細かな分別作業が必要ないのもうれしいポイントです。

◇再利用する場合
ブラジャーは捨てるだけでなく、生活のなかで再利用することも可能です。特に、水回りの掃除用品として活躍します。

ブラジャーのパッド部分は吸水力が高く、手に収まりやすい形をしているため、スポンジのように使って油汚れなどを落とすのに向いています。

また、牛乳パックの底にブラジャーのパッドを詰め、使用済みの油を流し込めば、油の廃棄にも活用できます。さらに、生地を切り取って、キッチンや洗面台などの拭き掃除に使うのもおすすめです。


まとめ

ブラジャーは肌に密着し、バストラインや体型の印象を大きく左右する大切な存在です。寿命を過ぎて使い続けるとホールド力が落ち、体型崩れにつながる恐れがあります。洗濯や収納の方法に留意して丁寧に扱いつつ、買い替えサインを見逃さないことが大切です。

「もったいない」と思って使い続けるのではなく、自分をもっと快適に整えるためのアイテムとして、新しいブラジャーもチェックしてみましょう。

San-ai Resortでは、機能性とデザインを両立したブラジャーが豊富にそろっています。新しいお気に入りを見つけて、日々の装いをもっと心地良いものにしましょう!