残念ですが、それは黒カビの可能性があります。
きちんと洗濯をしているつもりでいても、ブラジャーのカビは意外と簡単に発生してしまうものなのです。
ここでは、ブラジャーにカビが発生する原因や、カビが生えてしまった場合の洗濯の仕方、予防方法をご紹介します。
お気に入りのブラジャーを大切にするためにも、ぜひ参考にしてください。
ブラジャーにカビが発生する原因・トラブル
空気中には常にカビ菌が漂っているので、使用後のブラジャーは適切に洗濯し保管しなければカビが発生してしまいます。
どういったことがブラジャーにカビを発生させる原因となるのか、またブラジャーに発生したカビによって、
どのようなトラブルが起こるのかを解説します。
原因1.高温多湿な環境に放置
一般的に、気温が15~30度、湿度が70~95%の環境でカビは発生しやすいと言われています。
梅雨の季節は特に注意が必要ですが、その他の時期も油断はできません。
また、クローゼットの中は湿度が70%以上だと言われており、
収納ケースなどに入れている場合はさらに湿度が上がりますので、除湿剤などを利用して湿度を下げましょう。
原因2.ブラジャーを洗わずに放置
ブラジャーに付着した汗や垢、皮脂などの汚れは、カビにとっての栄養分です。
洗濯を何度もするとブラジャーが傷んでしまうという思いから、
汗をかかない季節になると洗濯をせずに数日間同じブラジャーを着ける方もいます。
ですが、そのように汚れを放置することによって、使用してから洗濯するまでの間にカビ菌が増殖してしまうので、
ブラジャーにカビを発生させないためには、カビの栄養分をなるべく早く取り除きましょう。
原因3.洗濯し、生乾きの状態で収納
ブラジャーを洗濯後に、しっかりと乾いていない状態で収納ケースなどに入れてしまうと、
ブラジャーが含んだ水分によって湿度が上がり、カビが発生しやすい環境を作ってしまいます。
特に、厚めのパッドが入っているブラジャーの場合は、表面は乾いていてもパッドの中に水分が残り、
生乾きの場合がありますので注意しましょう。
洗濯後は、しっかりとパッドも乾いていることを確認し、湿度の低い場所に保管することが大切です。
カビが引き起こすトラブル
ブラジャーにカビが生えて困るのは、生地の傷みや見た目の問題だけではありません。
カビが発生している部分が皮膚に接触することによって、肌のかゆみや乳頭のカンジダ症などを引き起こす恐れがあります。
特に授乳中の方は、そのような皮膚トラブルがお母さんの乳首を介して赤ちゃんの口内に影響を及ぼすこともあるので
注意しましょう。
ブラジャーについたカビの洗濯方法
お気に入りのブラジャーにカビが発生してしまったら、なんとしてでも落としたいと考える方も多いはず。
ですが、落とせないなら捨ててしまおうと思っている方もいるかもしれません。
たしかに、カビ菌は植物のように繊維の間に根を生やして増殖するので、普段の洗濯だけでは落とすことが難しいものです。
ブラジャーは手洗いで洗い、または洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流で洗うのが基本ですが、その方法ではカビは落ちません。
ここでブラジャーのカビ取りに有効な方法をご紹介しますので、捨ててしまう前に一度試してみてはいかがでしょうか。
軽いカビ取りには消毒用エタノール
黒カビは落とすのが大変ですが、白カビであれば比較的簡単に落としやすいです。
白カビなど軽い状態であれば、消毒用エタノールを使用しましょう。
1.カビが発生しているのがレースなどのない部分であれば、洋服ブラシで軽くこすって白カビを落とします。
2.タオルなどに消毒用エタノールを染み込ませます。
3.裏に当て布をして、カビの部分をポンポンと叩くように拭き取りましょう。
重曹
重曹は優しい成分なので、デリケートな下着にも安心して使えます。
カビ取り効果は弱いですが、生地を傷めたくない場合はまず試してみてはいかがでしょうか。
また、肌が弱い方にもおすすめの方法です。
1.重曹と中性洗剤を1:1で混ぜ、ペースト状にします。
2.カビが発生している部分に塗り込み、30分ほど置きます。
3.衣類用洗剤で手洗いします。
酸素系漂白剤
漂白剤を使う時は、使用できる素材かどうかをまず洗濯表示で確認しましょう。
また、塩素系漂白剤は色落ちしやすいので、必ず酸素系漂白剤を使用します。
1.あらかじめ衣類用洗剤で手洗いします。
2.酸素系漂白剤を50度くらいの熱めのお湯に溶かします。
お湯1リットルに対し塩素系漂白剤10グラムが目安です。
3.ブラジャーをつけ置きします(30分~1時間程度)。
4.手袋をして、やさしく揉むように洗います。
5.再度、衣類用洗剤で手洗いします。
過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウムは、酸素系漂白剤の主成分として使われており、
市販の酸素系漂白剤で落ちなかったカビも落とせる可能性があります。
ただし、繊細な生地や天然素材は劣化する可能性があるので、使用は避けましょう。
また、刺激が強いので、使用時は手袋を着用する必要があります。
1.40度くらいのお湯に過酸化ナトリウムを入れて溶かします。
お湯5リットルに対し、大さじ3~4杯が目安です。
2.ブラジャーをつけ置きします(1時間程度)。
3.手袋をして、やさしく揉むように洗います。
4.衣類用洗剤で手洗いしてください。
4つの洗濯方法をご紹介しましたが、どの方法でも洗剤が残っているとそれを栄養分にして再びカビが発生してしまうので、
しっかりすすいで風通しの良い日陰で完全に乾かすことがポイントです。
また、カビが落ちないからといって無理にこすると、生地を傷めてしまうので気を付けましょう。
カビの発生を予防する方法
発生したカビは、先ほどご紹介した方法で落とすことができるかもしれません。
ですが、刺激の強い洗剤を使うことで生地に負担をかけることになりますので、
ブラジャーを長く愛用するために必要なのは、カビの発生を防ぐこととなります。
ブラジャーをきれいな形で保つために、ここでカビの予防方法を押さえておきましょう。
汚れたブラを放置せずその日のうちに洗う
後で洗うからとそのままにせず、使用したらなるべく早く洗いましょう。
すぐに洗えない場合は風通しの良い場所で保管し、なるべく湿気を与えないようにすることが大切です。
また、洗濯機の中は高温・多湿のため、よりカビが発生しやすい環境となっています。
汚れが付着したままのブラジャーを洗濯機に入れて長時間放置することも、避けた方が良いでしょう。
ブラジャーを毎日洗うとなると、生地の傷みが気になる方もいるかと思いますが、
その場合にはランジェリー専用洗剤を使うことをおすすめします。
ランジェリー専用洗剤はデリケートな素材にも使える成分でできているので、ブラジャーを洗うのに最適です。
普段から丁寧に扱うことで、大切な下着が長持ちするでしょう。
風通しの良いところで乾かす
ブラジャーを干す時は陰干しが基本ですが、だからといって室内で干すと生乾きの原因になります。
室内で干す場合は扇風機やサーキュレーターで風の流れを作り、なるべく湿気が溜まらないようにしましょう。
下着をベランダに干すことに抵抗のある方もいるかもしれませんが、
できるだけ室外の風通しの良いところで乾かすことがおすすめです。
生乾きで収納せず、完全に乾かし収納する
ブラジャーを洗濯した後は、取り外せるパッドなどは単体で干して、完全に乾かしてから収納しましょう。
また、プラスチック容器は湿気が溜まりやすいので、不織布のケースなどが収納に適しています。
たくさん詰め込まずに、すきまをあけて収納することも風通しを良くする秘訣です。
まとめ
高温・多湿・栄養分、この3つがそろうと、ブラジャーにカビが発生しやすくなります。
湿気の多い日本では、どうしてもお部屋の湿度が高くなりがちですが、
そんな環境でカビの発生を防ぐためのポイントは以下の3つです。
1.着用後はすぐにカビの栄養分である汚れをきれいに落とすこと。
2.完全に乾かすこと。
3.風通しの良い場所で保管すること。
毎日のことですので慣れるまでは大変だと感じるかもしれませんが、自分に合ったやり方を見つけて、ぜひ実践してみてください。
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