正しいブラジャーの洗濯方法とは?手洗い・洗濯機の手順と干し方、注意点を解説

更新日: 2025/02/05
多くの女性が毎日着用しているブラジャー。
毎日着用しているということは、当然毎日洗濯していることにもなりますが、「ブラジャーの正しい洗濯方法」を知っているという方は意外に少ないのではないでしょうか?
そこで本記事では、正しいブラジャーの洗濯方法を、手洗いと洗濯機それぞれの場合で解説いたします。
正しい洗濯方法を知れば、ブラジャーが長持ちすることにもつながります。
これまで洗濯機で洗っていた方、なんとなく手洗いをしていた方は、ぜひチェックしてみてください。

ブラジャーはなぜ手洗いが良いのか?

そもそも、ブラジャーは手洗いしたほうが良いのか、洗濯機で洗ったほうが良いのか悩んでしまう方もいるでしょう。そんなときは、お手持ちのブラジャーの洗濯表示を確認してみてください。下記のような「手洗いマーク」が付いているものがほとんどではないでしょうか。

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表示のとおり、ブラジャーは手洗いが推奨されていることがわかります。なぜ、手洗いが推奨されているのでしょうか。以下の4つの理由が挙げられます。

● 型崩れ防止のため
● 洗濯機で洗うとワイヤーが歪むため
● 洗濯機で洗うとレースが痛むため
● 洗濯や脱水時の遠心力で生地が劣化するため

ブラジャーに使われている繊細なレースや生地が傷んでしまったり、ワイヤーが歪んでしまったりするなど、すべて洗濯機の洗う力が強すぎるのが原因です。

レースや生地の劣化であればまだしも、ワイヤーの歪みや型崩れは大きな問題。
ホールド力が減少して、バストラインをきれいに見せられなくなってしまうのはもちろん、胸の形が崩れてしまうことにもつながります。
さらに、歪んだワイヤーが肌の一部分に当たり続けると、不快感があったり肌を傷付けたりしてしまうことも。
すでにワイヤーが歪んでしまっているブラジャーは、すぐに買い替えるのがおすすめです。


【手洗い】ブラジャーの正しい洗濯方法

ブラジャーは手洗いしたほうが良い、と述べましたが、手洗いであればどのような洗い方でも良いというわけではありません。
ここでは正しい手洗いの方法をご説明するので、確認してから洗濯してみてください。


洗濯に使う道具を用意する

ブラジャーを手洗いする前に、用意しておくのは以下の3つ。

● 洗面器:ブラジャーが入る大きさであれば、洗面器でなくてもOK。
ボウルや洗面台の栓をすることで代用してもよいでしょう。
● 下着用洗剤:普通の洗濯用洗剤(アルカリ性洗剤)は、ブラジャーの生地を傷めてしまうのでNG。
中性洗剤である下着用洗剤を使用しましょう。
下着用洗剤が用意できなかった場合は、おしゃれ着用洗剤でも構いません。
● タオル:バスタオルなどの、大きめで厚手の生地のタオルを用意しましょう。
吸水性がある生地のタオルを用意するのがポイントです。


洗う前に準備すること

ブラジャーを洗う前に、以下の3つをしておきましょう。
汚れが十分に取れなかったり、生地を傷付けてしまったりする原因になります。

● ブラジャーのパッドを取り外す
● ブラジャーのホックを留める
● ブラジャーを裏返す


基本的な手洗いの手順

ブラジャーを手洗いするときの手順は、以下のとおり。

1. 30度くらいのぬるま湯に、適量の洗剤を入れて溶かす
2. 洗濯液にブラジャーを入れて、優しく押し洗いし、これを何度か繰り返す
3. パッドは優しくもむようにして洗う
4. ある程度汚れが落ちたら、泡が出なくなるまで揺らすようにしてすすぐ
5. すすいだあと、タオルで水気を取り、陰干しする

ポイントは、汚れが付きやすいバック部、ワイヤーループ、テープ部分を重点的に洗うこと。
その際にゴシゴシこするのではなく、撫でるようにして洗いましょう。
使用した当日にすぐ洗うのであれば、桶のなかで軽くふり洗いするだけでも十分汚れが落ちますし、ブラジャーを傷めません。
また、高温(40度以上など)で洗うと、色の濃い下着は色落ちの危険性があります。
30度程度の温度で十分汚れは落ちるので、あまり高温になりすぎないよう注意しましょう。
十分にすすいだら、乾いたタオルにはさんで優しく押さえ、脱水します。

陰干しする際は、アンダー部分を洗濯ばさみではさみ、レースを引っ張るようにして形を整えてください。その一手間で型崩れのリスクが大幅に減少します。


【洗濯機】ブラジャーを洗う方法と注意点

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ブラジャーの手洗いは繊細さが必要なため、「面倒だな……」と感じてしまう方も多いでしょう。
そこでここでは、洗濯機で洗うときのポイントをご紹介します。


洗濯機でブラジャーを洗ってもいいの?

上述したように、洗濯機の洗う力はブラジャーにとって強すぎるため、手洗いをするのがベストです。
しかし、手洗いする時間や余裕がないときなど、どうしても洗濯機で洗いたい場面も出てくるでしょう。

実は、ポイントを押さえれば、洗濯機でブラジャーを洗うことは可能です。
洗濯機でブラジャーを洗うときのポイントや注意点を解説します。


洗濯機でブラジャーを洗う手順

洗濯機でブラジャーを洗う手順は、以下のとおり。

1. 手洗いと同じく、パッドを取り外し、フックは留める
2. ブラジャー専用の洗濯ネットに入れる
3. 手洗いコースやランジェリーコースで洗う
4. 短時間で脱水する

ポイントは、「専用の洗濯ネットに入れる」ということ。
平型の洗濯ネットだと型崩れしてしまうので、型崩れしにくくワイヤーが歪むリスクを抑えてくれる専用の洗濯ネットを使用しましょう。

また、手洗いコースやランジェリーコースなどの洗う力が強すぎないコースを選ぶことも重要です。
手洗いコースやランジェリーコースがない場合は、ドライコースを選びましょう。


洗濯機で洗うときの注意点

洗濯機でブラジャーを洗う際の注意点は、以下の3つ。

● 洗濯物を詰め込みすぎない:優しいコースを選んでも、洗濯物を詰め込みすぎると圧迫されてワイヤーが歪んでしまいます。
適度か少し少なめを意識して量を調節し、洗濯物がスムーズに動く状態で洗濯しましょう。

● 乾燥機は使用しない:乾燥機は生地を傷める原因になります。
タオルで大まかな水分を取ってから陰干ししましょう。

● パッドは汚れが落ちやすいように取り外し、洗濯ネットに一緒に入れる:パッドを入れたまま洗濯すると、汚れが十分に落ちません。
パッドは肌に近い部分にあるので、皮脂汚れや汗が染みついています。
しっかりと汚れを落とさないとシミなどの原因になるので、必ず別々にして専用の洗濯ネットに入れましょう。


ブラジャーが長持ち!洗濯後の正しい干し方

ブラジャーをせっかく正しく洗っても、干し方を間違えると型崩れしてしまいます。ここでは、ブラジャーを長持ちさせる干し方や、干すときの注意点について解説します。


ブラジャーを正しく干す手順

ブラジャーを干す手順は、以下のとおり。

1. カップの形を整える
2. ストラップの形を整える
3. ブラジャーを逆さにし、左右のワイヤー部分をそれぞれ洗濯ばさみで止める
4. 直射日光が当たらない風通しの良い場所に干す

カップの形は、ブラジャーが濡れているうちに、カップの裏側を指先で丸く引っ張るようにして整えましょう。
また、ブラジャーは逆さにして干すのが基本です。アンダーのワイヤー部分の中心あたりを左右それぞれ洗濯ばさみで止めると、型崩れしにくいでしょう。
なお、平干しネットやメタルラックの上に寝かせて置いて干す方法や、二つ折りにして真ん中をハンガーにかけて干す方法もあります。


ブラジャーを干すときの注意点

ブラジャーを洗う前にパッドを取り出しますが、生乾きを防ぐため、干すときも必ずブラジャーとパッドは分けて干してください。
ストラップをハンガーにかけたり洗濯ばさみで止めたりする干し方は、ストラップが伸びてしまうため避けましょう。
また、ブラジャーに直射日光が当たると、黄ばみの原因となります。室内か、もしくは風通しの良い日陰に干しましょう。


ブラジャーは毎日洗う?正しい頻度はどれくらい?

ブラジャーを洗う頻度は人によって異なります。とある調査によると、毎日洗う方が半数以上を占めますが、なかには数日に1回や、1週間に1回程度という方も。

毎日洗わない理由としては「それほど汗をかかないから」「数日分まとめて洗濯するから」「ブラジャーの型崩れが心配だから」などが挙がりました。では実際に、ブラジャーを洗濯する正しい頻度はどれくらいなのでしょうか。

結論としては、ブラジャーはなるべく毎日洗うことが望ましいとされています。

ブラジャーは直接肌に触れるため、皮脂や汗が付きやすく、そのままにしておくと生地を劣化させてしまうためです。可能な限り、着用したその日のうちに洗濯するようにしましょう。その日のうちに洗えば、簡単なふり洗いでも汚れを十分に落とすことができます。


ブラジャーの洗濯に関するQ&A

ブラジャーの洗濯に関するよくある疑問や悩みをまとめました。


お風呂場でそのまま洗濯してもいい?

毎日ブラジャーを手洗いするのは面倒と感じる方も多いでしょう。脱いだブラジャーをそのままお風呂に持っていき、手洗いすることを習慣にすれば、毎日意識せずに自然と洗えるようになります。

しかし、熱いお湯で洗うとブラジャーの生地を傷めてしまうので、洗濯表示を必ずチェックし、水温を守って洗いましょう。


ブラジャーはどう収納したらいい?

ブラジャーはデリケートなものですから、収納のやり方次第で傷んでしまうことがあります。正しい収納方法は、下記を参考にしてください。

【パッド入りブラジャー・シームレスカップブラジャーの場合】
1. カップの形を整え、ホックを止める
2. ストラップをカップにしまう
3. 形が崩れないように並べる

【パッドなしブラジャーの場合】
1. ブラジャーを二つ折りにする(肌に当たる部分が内側)
2. ストラップを折り込む
3. バック(背中に当たる部分)を折り込む

ブラジャーを引き出しに詰め込むと、変形してしまうため良くありません。
また、継ぎ目のない立体のシームレスカップブラジャーや、パッドが入ったブラジャーは、折りたたむと型崩れしてしまうため気を付けましょう。


ブラジャーの臭いが気になるときの洗濯方法は?

ブラジャーを洗濯しても臭いが取れないのは、生乾きや洗い残しによる雑菌の繁殖が原因と考えられます。

粉末洗剤は、液体洗剤と比べて高い洗浄力があるので、ブラジャーの臭いが取れない場合、粉末洗剤に変えてみてはいかがでしょうか。洗剤と漂白剤を水かぬるま湯に溶かし、30分から2時間ほどつけ置きするのも効果があります。

また、雑菌が繁殖して臭いが発生するのを防ぐためにも、着用したブラジャーはその日のうちにすぐ洗うようにしましょう。洗剤は、量が多すぎるとすすいでも残ってしまい、逆に臭いの原因となります。パッケージの説明を読み、適量を使用するのがポイントです。


ドラム式洗濯機でブラジャーを洗うポイントは?

先ほども述べたように、洗濯機でブラジャーを洗う際は、基本的に専用の洗濯ネットを使用します。ただし、ドラム式洗濯機の場合は、ドラム式に対応している洗濯ネットを使いましょう。ドラム式非対応の洗濯ネットだと、ネットが壊れてしまう場合があるためです。

なお、ブラジャーを乾かすときに、ドラム式洗濯機の乾燥機能は使用しないことをおすすめします。生地が傷まないように、室内か日陰で陰干ししてください。


洗濯で型崩れしたブラジャーは捨てるべき?

洗濯を繰り返して型崩れしてしまったブラジャーは、そろそろ買い替えどきです。特に、ワイヤーが変形してしまったものは、体を痛めてしまう原因になるため、捨てることをおすすめします。

ワイヤーの変形でなくても、カップがしわしわになって着け心地が悪くなったり、調整してもストラップがずれるようになったり、体に合わなくなったりした場合は、新しいブラジャーに買い替えるとよいでしょう。

下記では、San-ai Resort northerly(サンアイリゾートノーザリー)のブラジャーをご紹介しています。色や形、サイズなどさまざまに取りそろえておりますので、ぜひご覧ください。


まとめ

ブラジャーは、バストラインをきれいに見せてくれるだけでなく、胸の形をきれいに保つために重要なアイテムでもあります。

そのため、型崩れをしたりワイヤーが歪んだりしているブラジャーを使い続けるのはNG。そんな型崩れやワイヤーの歪みの大きな原因は、毎日の洗濯です。正しい洗い方や干し方を知ることで、ブラジャーの寿命を伸ばすことができます。

あくまでも、ブラジャーの洗濯は手洗いがベスト。
しかし、本記事でご紹介したポイントを押さえれば洗濯機での洗濯も可能です。
本記事で紹介した洗濯方法を実践して、自分の胸に合ったブラジャーを長くきれいに使ってください。